【動画 x 技術伝承】シリーズ -Tpis 1:一人称視点動画をとる

お役立ち情報

技術伝承の取り組みとして、「熟練者の動きを動画にして残す」という事を行っている方/行おうとしている方に向けて、本記事ではTipsを解説します。是非、スムースな技術伝承のための参考にしてください。

目次

1.Tips 一覧

  1. 一人称視点動画をとる
  2. 作業分解をしたデータを一緒に保存する
  3. 必要なとき必要な人が観覧できるようにする

 

本記事では、「一人称視点動画をとる」に着目したいと思います。

2.なぜ一人称視点動画?

熟練者の目線を学ぶために、動画は一人称視点動画を拡充する事を心掛けましょう。一人称動画にする事で、熟練者目線での細かな手の動きを確認できるだけでなく、熟練者になったつもりで対象作業を学ぶ事ができるため、一般的な第三者視点目線の動画と比べ教育効果が高いためです。

 ただ、動画をとるためには専用器具が必要となります。そこで下記に種類とそれぞれのメリット・デメリットを示したいと思います。

3.撮影機器

【①】独立型ウェアラブルカメラ

処理をするデバイスとカメラが一体となっています。ヘッドマウントする機種や、胸ポケットに装着する機種があるなど種類が豊富で、市場に一番出回っているのがこのタイプです。

  • メリット:無線となっているため、作業時の腕に絡まるなどの心配がない。技術的に完成度が高い。

  • デメリット:重量が重い傾向がある。撮影した動画を他のデバイスへ移動させる手間がある。

【②】独立型ウェアラブルカメラ -スマートグラス

【①】独立型ウェアラブルカメラの上位互換的な位置づけであり、ディスプレイ機能がついてます。多くは遠隔支援を想定された設計となっているデバイスです。

  • メリット:無線となっているため、作業時の腕に絡まるなどの心配がない。グラスに撮影中の動画をモニターする事ができるため、取り直しを低減できる。

  • デメリット:高価。重量が重い傾向がある。撮影した動画を他のデバイスへ移動させる手間がある。

【③】接続型ウェアラブルカメラ

処理をするデバイスとカメラが別となっており、有線で接続されます。処理をするデバイスは、一般的なAndroidスマホが使われる傾向にあります。

  • メリット:軽量のため長時間使用していても疲れにくい。スマホで操作をするため、親しみある操作性でカメラを制御できる。動画データは基本スマホに保存されるため、データ管理が容易。また、見た目がスマートなデザインのものが多い。

  • デメリット:有線となっているため、作業時の腕に絡まらないように気にする必要がある。

【④】接続型ウェアラブルカメラ-スマートグラス

【③】独立型ウェアラブルカメラの上位互換的な位置づけであり、カメラ機器にディスプレイ機能がついてます。多くは遠隔支援を想定された設計、または空間認識型ARグラスとしての使用を想定されているデバイスです。処理を行うデバイスは専用機または専用スマホを要求する事が多いです。

  • メリット:グラスに撮影中の動画をモニターする事ができるため、取り直しを低減できる。【②】独立型ウェアラブルカメラ -スマートグラスと比較し、軽量である傾向がある。動画データは基本スマホに保存されるため、データ管理が容易。

  • デメリット:高価。重量が重い傾向がある。撮影した動画を他のデバイスへ移動させる手間がある。

【⑤】スマホホルダー

スマホを付けられるホルダーを頭につける/首から下げて使うタイプです。

  • メリット:安価。スマホの撮影アプリをそのまま使えるので、撮影設定の応用性が高い。動画データはそのままスマホに保存されるため、データ管理が容易。入手性が高い。

  • デメリット:重い。頭に装着しているタイプを使用している場合、カメラ操作をする度にスマホを取り出す必要があり効率が悪い。不格好である傾向がある。

4.おすすめの撮影機器

軽量、データの移動が容易であるメリットがある【③】接続型ウェアラブルカメラをおすすめします。技術伝承は継続的な試みであるため、ユーザーにとって一番手間のかからない運用を推進する事が大事なので、他のタイプと比べて、メリットが光ると考えます。実際に、弊社もお客様に対して一人称視点動画運用を提案する際もこのタイプを提案しています。

具体的には下記の構成を推奨しています。

5.まとめ

「熟練者の動きを動画にして残す」技術伝承アプローチをする際のTipsの一つである、「一人称視点動画をとる」について解説しました。熟練者目線で対象作業を学べるため、効率が高い一方で専用ハードウェアが必要です。いくつか種類がある中、軽量&データの移動が容易であるメリットがある接続型ウェアラブルカメラがおすすめです。

また、このタイプはDiveの「動画からコンテンツを作成する機能」においてスムースな作成体験を得られるメリットがあります。次回記事では、Tipsの2つ目である「作業分解をしたデータを一緒に保存する」について解説します。そこで、様々な手法をとりあげつつ、上記機能についても触れていきたいと思います!

ご覧いただき、ありがとうございました。

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