内閣府発行の平成30年版 子供・若者白書によると、初職の離職理由の中で、「仕事が自分に合わなかったため」が23.0%と多くの割合を占めております。新入社員が仕事を選ぶとき、自分の意志に従って実行しているはずなのに、なぜこのような事が起きてしまうのでしょうか。
私達は、OJTの現状に原因があるのではないかと考えております。新入社員がOFF-JT (Off the Job Training: 机上演習)で会社理念や会社の課題・方向性を学び、これから会社を変えよう・貢献しようという想いが育ちます。しかし、職場配属された際に、理想と現実にギャップを感じ、モチベーションを維持できず退職してしまうケースが多くあります。さらに、拍車を掛けるのが、OJTの際に感じる不公平感です。
OJTは通常、各職場の状況に依存しているため、新入社員それぞれで教育時間と内容の質にバラつきが発生します。配属先が自分の希望では無い事はほとんどです。それに追い打ちをかけて、現場の現状に冷めてしまい、会社に希望を持てなくなり、最終的に退職に繋がってしまいます。
つまり、職場への最初の入り口であるOJTにて、新入社員は「職場・仕事=きらい」という第一印象を覚えてしまう事が問題だと考えます。